あやちゃん
投稿者:Mine (24)
あやちゃんという女の子がいた。
生まれつき心臓を患っており、入退院を何度も繰り返していた。
小学一年生になったあやちゃんが授業中、発作を起こしすぐさま病院へ搬送された。
なんとか一命を取り留めたものの、医師はあやちゃんの家族を呼び出し、あやちゃんの心臓はもう限界に達している。覚悟しておいて欲しい、との旨を告げた。
夜、病室で語り合う母と娘。
「お母さん、あや、怖いよ」
「…大丈夫、あや。あなたがこれから行く所はね、お星様より高い場所。暖かくて綺麗な花がどこまでも咲いてるの。立派なお屋敷に住んで、好きなお洋服も食べ物もなんでも用意されてるの。優しい天使達がいつも側にいてくれる、とても素敵な場所なの。何にも怖くないんだよ。」
「ほんとう?」
「本当よ。約束する。」
それから時を置かず容態は急変し、あやちゃんは息を引き取った。
通夜、葬儀を終え、悲しみの癒えぬまま四十九日も過ぎた。
失意の中で、時間だけが流れていく。
いつまでも塞ぎ込んでいられないと母は気を取り直し、通夜の時以来入ることの無かったあやちゃんの部屋の掃除と整理に取り掛かった。
ドアの前に立ち、意を決して部屋に足を踏み入れる。
あやが生きていた頃と何も変わらない室内…
…あれ?
一冊の学習ノートが部屋の床の真ん中に置かれていた。
前回部屋に入った時はこんなノートは落ちてなかったし、夫がこんな場所にノートを置きっぱなしにするはずもない。
表紙には確かにあやの字で(おかあさんへ)と書かれている。
怪訝に思い、表紙をめくる。
赤い字で。
びっしりと。
うそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつきうそつき……………
あやちゃん怖い!
解説が欲しいところですね。
ひぇ・・・
めっちゃ怖い
洒落怖ビデオレターに通ずる後味の悪さがありますね。
面白かったです!
死後の世界はお母さんの言うようなところではなかったようだな。
((( ;゚Д゚)))
母親視点で進行して欲しかった。他人にしては知りすぎている。
もしかしてあやちゃんが逝ったところは・・・
地獄だったんじゃない?
誰かを殺したのかな、あやちゃんは
いろんな意味で怖い
短編ながら秀作
うむ
母親の天国はキリスト教の話で、四十九日とか仏教式の葬儀上げたらそりゃそこには行かないわな
あやがつく人がみるとこうなるのかなって思ってしまいそう
まさしく、心臓に悪い。
成仏できずに悪霊となり果てたか……
親より先に死んだ子供は地獄行きだからねぇ…