教育とは
投稿者:竹倉 (9)
神奈川県の某漁港にて。
今日は天気も良く、俺は行きつけの漁港に赴き、朝から針を垂らし魚がかかるのを待っていました。
その釣り場は投げればハゼ、セイゴ。落とせばコノシロやサッパ等の魚が釣れ、大物ではないにせよそれなりに楽しめる場所。
土日は混み合うこの場所も、平日であったこともあり周りは閑散。他の釣人も好きな場所を自由に陣取って釣りを満喫しているようでした。
しばらくすると10歳満たないくらいの娘さんを連れた3人家族が現れました。まだ歳の若そうな夫婦。
これから家族団らんで釣りに勤しむ……と言った雰囲気ではなく、夫婦共々ながらスマホ。
娘さんはといえば、堤防をひとりで走り回り危険ことこの上ない。
「夏休みには少し早いし、平日にお子さん連れて釣りかぁ…まぁその家庭の教育も色々な事情もあるだろうしなぁ」
なんてどうでも良いことを考えていたら、当の娘さんがなんと俺の置き竿を派手に蹴り飛ばして来たのです。
いきなりの事で一瞬何が起こったのかを判断できずポカンとしましたが、その行為を注意せず通り過ぎていく両親にひどく腹が立ち
「おいっ!ちょっと待てよ!」
と呼び止めました。
ところがその呼び止めが聞こえなかったのか、一切反応がありません。
そして竿を蹴り飛ばした娘さん本人は俺を見てニヤニヤと笑っています。
何、笑ってんだ?このガギは。
腹が立ったと同時に途端寒気がしました。
真夏の暑い釣り場。暑さのせいだけではない何か嫌な汗が流れました。この娘と両親…
……得体が知れない、関わらないほうがいい
とりあえず竿とリールは無事なようだし、あの類の人間とは関わらないほうがいい。
絶対にろくな事にならないと俺の直感が告げていました。
「兄さん、アレには関わらないほうがいいぞ」
自分の心のなかを読みすかされたのか、背後から聞こえた声にギクッとして振り返ると、よくこの釣り場で出会う常連さんが立っていました。年配の方でこの釣り場でたまに釣り場で会うと、世間話などする間柄です。
その方をTさんとします。
Tさんの話によると、2週間ほどそのご前に友人のMさんと一緒にこの釣り場に来ていた際に、あの親子連れに遭遇したそうなのです。
「いや、その日もさ、今日みたいに人がまばらでさ」
Tさんは言いました。その目線は俺の前を通り過ぎたあの親子を凝視しながら。
「俺とMさんは2〜3メートルばかし離れて釣りをしていたんだが……あの親子、俺たちの間に割って入ってきたんだ」
「……」
「おかしいだろ?釣り場はこんなに空いてるんだぜ!?」
オチがお見事ですね。あと訳わかんないあとがきがないのもgood
kamaです。怖いのとムカつくのといろいろ混ざって素晴らしいですね!
その親にイラッとします。
マフラーにおにぎりが、事件ですよ。
コメントありがとうございます。
当然脚色はありますが、笑いながらフグを蹴飛ばしていて、それを笑って見ていた両親は実際に存在してました。胸糞悪かったです。
Mさんのモデル(生きてますw)が、ガツンと叱ってましたよ。
北海道で男性の首を〇った一家を思い出してしまった