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呪い・祟り

繭さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

うさぎの脚
短編 2022/10/04 23:03 2,522view
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中学生の頃の話です。
当時私は県内の中高一貫女子校に通っていました。
中2の一学期、席替えで前の席になったA子はぽっちゃりした可愛い子でした。彼女は占いやおまじないが大好きで、暇さえあればネットや雑誌で仕入れたネタを教えてくれました。

特に好きなのが恋占いで、片想いが叶うおまじないを積極的に試みていました。

「A子は誰が好きなの?」
「数学のK先生」

K先生は若くイケメンな男の先生で、A子以外にも大勢の女子生徒が憧れていました。

「競争率高いからフツーのおまじないじゃ効かないかも」

「大丈夫、奥の手があるの」

そういってほくそえむA子に何故かぞっとしたのを覚えています。

数日後、下校の支度を整えA子を誘おうとした時、うっかり机の横に掛けた彼女の鞄を落としてしまいました。

「ごめん!」

慌ててしゃがみ込み、床にぶちまけられた中身を拾おうとしてぎょっとしました。A子の鞄から血にまみれたうさぎの片脚が出てきたのです。

「何これ」
「知らない?欧米じゃうさぎの脚って幸運のお守りなんだよ」

近所の小学校の飼育小屋でうさぎが殺された話を思い出し、耐えきれず逃げ出しました。
その後A子は念願叶ってK先生と交際し始めましたが、ドライブデートの帰りに事故に遭し、二人そろって命を落としました。助手席にいたA子の片手は潰れていたそうです。

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コメント(2)
  • 呪いは、「ノロイ」とも「まじない」とも読みます。
    意味に大差はないのかもしれないと思います。
    うさぎの片足を使った呪いの術式は、聞いたことがありませんでした。
    実話、創作関係なく、この手の話にハッピーエンドはありえません。
    踏み入れてはいけない世界であることに変わりはないですね。

    2022/10/10/11:47
  • まじないとは意味分からないけど怖かったです。

    2022/10/19/12:07

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