家族を襲う黒いモヤが出るペンションでの心霊体験
投稿者:ぷーさん (30)
東北のペンションに家族で泊まりました。
2階建てで、部屋も清潔で気に入りました。
でも、どうもどんよりした雰囲気が漂うのが気になりました。
外から見て、1部屋だけがとくにどんよりした空気があるなと感じ、「あの部屋だけは嫌だな」と、外から見て思ったんです。
「では、こちらの部屋にどうぞ」と通された部屋は、嫌だなと思う部屋でした。
その部屋に入ると、ベッドに誰かいるような気がします。
「お母さん!ベッドに座らない方がいいよ」と注意しましたが、「なにを言ってるの。お母さんはここに寝るからね」と気に入ってしまいました。
その夜、お母さんが「うーうー」と唸り声を出して苦しんでいます。
「どうしたの?お母さん!」と揺り動かそうとしたら、「やめろ!触るな!」と叫ぶんです。
両目を瞑りながら、両手で払いのけるように動かします。
意識があるのか、ないのかよくわからない感じで。
「お母さん、お母さん。起きて、起きて」と一生懸命起こそうとしました。
まったく起きないので、諦めて寝ることにしました。
お母さんは寝てしまったようで、うなり声を出さなくなりました。
「大丈夫かな」と心配はしましたが、眠気には勝てません。
すぐに寝てしまいました。
どのくらい寝たでしょうか、ドンッおなかの上になにかがのってくるような気がします。
目を開けると、黒いモヤがのっていました。
「な、なに?」その黒いモヤが私を睨んでいるような感じがします。
怨んでいるような、怖さを感じます。
私は両手で払いのけるようにバタバタと動かすんですが、まったくその黒いモヤは消えません。
「やだ、消えて」と心の中で一生懸命叫ぶと、「ウウウウッ」とうなり声が聞こえてきます。
「やだ、やだ」心の中で叫ぶと、「ククククッ」今度は笑い声が聞こえます。
黒いモヤは一段と大きくなって、私を包み込むように動き出しました。
その時です。
「だめ!だめ!」と叫ぶお母さんの声がします。
すると、黒いモヤが消えて、こんどはお母さんの方へと移動して、上にのっかかりました。
黒いモヤはお母さんのおなかの上にのり、首を絞める動きをしています。
「このままじゃお母さんが殺されちゃう」と思った私は、部屋の電気をつけて、スマホで検索したお経を見ながら唱えました。
すると、黒いモヤが小さくなり、消えていったのです。
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