京都の安井金毘羅宮参りをして
投稿者:ナナシー (36)
古くからの友人が社会人となった頃から難病を患い、私は友人の為に、病気平穏祈願を兼ねて京都に赴きました。
京都には様々な願いを叶えてくれる神社やお寺がありますが、この時は京都の東側にあります清水寺や八坂神社等を散策していました。昼食に入った料亭で食事をしていると、近郊に安井金毘羅宮という縁切りで有名な神社があることを知りました。
さっそく私は徒歩でその神社へ向かったのですが、観光客で賑やかな仏閣とは違い、足を踏み入れたところで空気の重さを感じました。
この時の参拝客は私一人でした。私自身今まで霊感もなく心霊体験といった経験もなかったのですが、この時は空気の重さというような表現でしか言えませんが異常を肌で感じていました。
この神社へ行きますと縁切り縁結びの碑があり、おびただしい数の願い事のお札が張られていました。碑の穴を一度潜り悪縁を断ち、もう一度も潜って戻ることで良縁を授かるという習わしでした。
お札に友人の病気が治るように書き記し、碑に貼り付けようとしたところで驚きました。碑に張っていたお札にその友人同姓同名の祈願札が張り付けられていたのです。しかも苦しんで亡くなるような恐ろしい内容でした。
まさかとは思いましたが、名前が同じなだけで祟られたり呪われたりするものなのか友人との境遇と重なるものがあり私自身怖くなりました。
私の書いたお札を碑に貼り付け、碑の穴を潜ろうとしましたが私も体形が太っている方で片道を潜るのがやっとでした。
何とか穴から出て来れましたが、見ると先程私の貼り付けたはずのお札が風で飛ばされてしまったのか地面に落ちていたのです。
私は恐怖のあまり一目散に神社を後にしました。
その後地元に帰った数日後友人が亡くなったことを連絡で知りました。
友人との縁が切れてしまいましたが、長年の難病から解放された友人の事を前向きに考え捉えています。ただこの神社参拝に近くして友人がなくなったことから、何ともやるせない思いがしてならない体験です。
考えようによっては凄く怖いですね