おばあちゃんからのメッセージ
投稿者:もみじ (3)
私の叔父が体験した話です。
私の叔父はガス屋で働いており、個人宅へ灯油の配達の仕事をしていました。
叔父はとっても優しい人柄なので、一人暮らしをしている老人宅へ配達をした際には、よく話し相手になってあげていたそうです。
そのお客さんのなかに一人暮らしで、なお且つ「身内が誰もいなくてさみしい」といつも言っている80代ぐらいのおばあちゃんがいました。
叔父に「話し相手になってくれたお礼に」と料理を作ってたまに持たせてくれたりもしたそうです。
そしてある日、そのおばあちゃんの家へ配達に行ったときです。
チャイムを鳴らしても出てこなかったため、ドアを開けてみたら布団の上で寝ていたそうなんです。なんか様子がおかしいと思い、部屋に入って顔を見てみたら、お顔が土色になっていて
既に死後数日経っていたそうです。
すぐに警察を呼んで鑑定をしてもらったら、老衰だったそうですが叔父は第一発見者ということで一応事情聴取を受けました。
事情聴取を終えた後、「おばあちゃんが亡くなって悲しいな」と涙ぐみながら車に戻ったそうです。
そしたら腕になんか違和感があって見てみたら、なんとおばあちゃんの白髪が触れてもいないのに、叔父の手首に数十本巻き付いていたそうなんです。
叔父はそれを怖いとか気持ち悪いなどとは思わず、そっと白髪を手首からほどいて「今までありがとう」と言って、助手席に置いたそうです。
そしてその後、気付いたらその白髪は無くなっていたそうです。
叔父はきっとおばあちゃんも自分に「ありがとう」って言いたかったんだと思うと言っていました。
この話を聞いた私も、おばあちゃんが無事に成仏できていることを願っています。
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