こっくりさん
投稿者:kanze666 (10)
中二の頃、学校ではこっくりさんが流行っていた。
私は小さな頃から家族の霊現象にウンザリしていたので避けていたが、友人がやろうと言うので仕方なく付き合った。
友人は何故か嫌な質問をする。
「(私)ちゃんは霊感強いですか?」
…は…い
「今日は霊を見ますか?」
…は…い
友人は私の嫌な顔も見ずに聞き続け、
「よる…しち…ふろのうえ…なまくび」
その夜は当然風呂に入らなかった。
この嫌な経験から完全にアンチこっくり派になり、している人達から遠ざかっていた。
しかしブームは収まるどころか過熱する一方で、とうとう女子数名が狐憑き状態になったりしていた。
友人もそうだ。
突然叫んだかと思えば、黒板に意味のない言葉の羅列を書きまくるのだ。
いつもお守りに持っていた祖父の形見の時計も、友人が持ったらパーン!と弾けてしまった。
流石に先生の耳にも入り、こっくりさんは禁止となった。
それからしばらくして。
休憩時間だったと思う。
私は頭が良いA子と話していた。
後ろで奇声が聞こえる。
美人のBさんだ。
「そこに!首の無い霊が…!!」
教室の空気が変わる。
女子達が金切声を上げる。
あの知的なA子でさえも、血相を変えて指をさし、
「あそこに居るー!!!!」
教室中央を指す。
反射的に見たが、私には見えない。
女子の大半に恐怖が伝染していき、私と男子たちは茫然とするしかない。
「なにやってんだ!!」
先生が来た。
悲鳴が瞬時に収まり、女子数名が糸が切れたようにバタバタ倒れた。
うちの地域はエンジェル様だったな
何年かおきに流行るよね
霊感の強い筆者には生首幽霊は見えなかったということは集団ヒステリーだったのかな?どっちにしろいろんな意味で怖い話だな