電話越しの声
投稿者:イラル (8)
私が20歳になったばかりの頃の話です。
当時私は真面目と言える生活はしておらず毎日のようにバイト後や休みの日の夜中に遊び回っていました。
地元に限らず様々な地域の友達と交流があり、毎日誰かしらと電話で無駄話をしたり連絡を取っていました。
ある日の夜中、少し離れた地域の友達から連絡があり、話していると
『また女?楽しそうだな』と言われその夜は男友達と繁華街に出ていた私は周りの声を勘違いしたと思い適当にあしらっていました。
そしてまた別の日、自宅で女友達と電話をしていると『女の子連れ込んでいるなら電話やめなよー』と。
たまたま横で当時の彼女が寝ていたため、合っていることを誰かから聞いたのだろうと思い気にしないで、と返しました。
それからも電話をしているときに同じようなことを言われることが何度かありましたが特に気にもせずに過ごしていたのですが
付き合っていた彼女と別れ、たまたま知り合った女の子といい感じになり夜を一緒に過ごした後のことです。
ホテルを出てほろ酔いのまま歩いて帰っているとその日一緒に飲んでいた友人から電話があったので自慢してやろうと電話に出ると
『もしもし?・・・なんだ修羅場中かよ笑』と友達。
は?と返すと『・・・今一人か?合流しよう』
そう言われ何か違和感を感じた私は友達と自宅近くのコンビニで合流しました。
『さっき電話越しに女が泣き声が聞こえて』と言われ
勘違いだと思っていた女の声が私に張り付いていたものだとその時確信しました。
その声は『私がいるのに・・・』と繰り返し呟いていたそうです。
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