放課後に突然消えた友達の姿

私が高校２年生の頃の話です。
その日は、私を含め女子５人で放課後に教室か視聴覚室に残ってお菓子を食べながら遊ぼうと約束していました。

しかし、掃除の時に後輩から話したいことがあると呼ばれ、友達４人に教室で待ってもらうように頼み、後輩に呼ばれた場所に向かいました。

用事が終わり、教室に近づいた時に友達が騒いでる声が聞こえて、「なに話してるの?」と言いながら教室に入ると教室には誰もいませんでした。

聞こえていた話し声もピタッと止まり、からかわれてるのかと思い、教室中を探したのですが、誰もおらず、怖くなって友達に電話すると「教室にいる。」と言われ、急いで教室に向かうと友達４人が教室の中で話していました。

ホッとして「どこ行ってたの?」と怒り気味に言うと、普通の顔で「ずっと教室にいて話していたよ?」と言われました。
冗談だと思ったのですが、話していくうちに本当に教室で話していたらしく、誰も教室を出ていないとの事でした。

さっき教室で話し声が聞こえて覗いたら誰もいなかったという話をしたら、「本当に教室から誰も出てないし、そっちこそ冗談じゃないの?」と真顔で言われました。

友達の表情の真剣さから、誰も嘘をついていないと判断したのですが、じゃあさっきの体験は何だったのかと一気に青ざめました。

あの後私が通った経路を友達に1つ1つ確認しましたが、教室を間違えたわけではありませんでした。