祖父と三途の川
投稿者:せんべい (11)
私の従兄弟が大学生の時の話です。
大学の学園祭の準備で連日、遅くまで友人らと大学に残っていたそうです。
その日も深夜まで大学に残り、準備をしていた帰り道のことでした。
友人に車で家まで送ってもらっていた時、従兄弟が乗っていた車が事故を起こしました。単独の事故でしたが、ガソリンスタンドの壁にかなりのスピードで突っ込み、従兄弟が乗っていた助手席がぺちゃんこになるほどの大事故でした。
従兄弟は幸いにも一命は取り留めましたが、いつ意識が戻るか分からない、油断を許さない状況でした。
そんな時従兄弟は、夢で生死の境を彷徨っていたそうです。
従兄弟には2人の祖父がいますが、母方の祖父は、幼い頃に亡くなっていて記憶がありませんでした。父方の祖父も幼い頃になくなっていますが、よく遊んでもらっていたせいか、記憶はしっかりとあったそうです。
従兄弟は夢で、目の前に大きな川が流れている河原にいたそうです。
そこを渡ろうと向こう岸を見ると、2人の祖父。
『あ、おじいちゃん。。』
従兄弟が川を渡ろうとしたとき、
『こっちはいけん!まだ来るな!』
と、父方の祖父に蹴り飛ばされたようです。
夢で大好きな祖父に蹴り飛ばされた従兄弟は、呆然としながらも、そのショックで目を覚ましました。
病院のベッドの上で目を覚まし、それからは順調に回復しましたが、その夢の話だけは、不思議でならないと、ずっと従兄弟は私に話してくれました。
今でもこの話を思い出すたびに不思議だなと思いつつも、祖父の従兄弟への愛が、そうしたんだなと、私は思っています。
従兄弟本人は「何も蹴らなくても…」とネタにしています。
ほのぼのでちょっとワロタ
私の仕事関係者も三途の川まで行ったそうです。
ですが、自分の母に両手を大きく広げられこっちには来るな、お前にはまだしないといけなことが有るだろうと言われ、一命を取り戻したと┅。
その人は警察で、地震で明石の橋が落ち、亡くなられた方の家族さんから建築の仕方が悪かったんじゃないのか?とか色々責められ体を壊し入院され、その時にその夢を見て自分はこれで「死ねる」と思ったそうです。
三途の川は本当に有るのかどうかは分かりませんし、人によって見るものが違っていることも有リます。
潜在意識により作られた世界かもしれませんが、その人の意思によって成仏できる世界は有ると思っています。