病院の水道と、不思議な虹
投稿者:ほみ (2)
私の母が大腸癌で入院していたときの話です。
怖いというよりは不思議なエピソードなのですが、今回思い切って投稿させていただきます。
母の妹、私から見て叔母にあたる人は4年前に小学2年生の娘さんを亡くしています。白血病でした。
叔母は母の入院していた病院の近くに住んでおり、
よくお見舞いに来てくれていました。
もちろん私も毎日のようにお見舞いに来ていたので、
病室で顔を合わせることもしばしばありました。
母は入院中も、私の前では気を張っていつも母親らしく振る舞ってくれるのですが、姉妹間では弱音を吐いたり本音を話したりしていた様です。
ある夜、私が見舞いに行ったら、叔母も来ており、
3人で他愛無い話をしました。30分以上でしょうか、
母が薬の副作用で寝てしまっても、私と叔母で静かに会話をしていました。
そしたら急に、病室にある水道が勢いよく流れて、数秒して止まったのです。
その水道は自動でなく手動のもので、しかもその水道の近く(少なくとも2メートル以内)には誰もいない状態でした。
私は少しこわいな〜と思って、
「こわいねえ」と叔母に話しかけました。
すると叔母曰く、自分がお見舞いに来た時には、
珍しく無い現象とのことでした。
逆に私が初めて経験したことに驚いている様子です。
また、母が時々叔母に話すのだそうです。
「◯◯ちゃん、◯◯ちゃんがこっち見てるよ、
さっきまで折り紙しとったっちゃんね。」
「絵を描いてくれてもいいよ◯◯ちゃん」
(◯◯ちゃんは、4年前に亡くなった叔母の娘の女の子の名前)
薬の副作用による、せん妄だとお医者さんは言ってましたが、それは叔母が見舞いに来てる時だけに起こる現象だったので、
きっと4年前に亡くなった娘ちゃんが遊びに来てるんだねえ。ままには見えてるのかもしれないね。と2人で話しました。(母は一度危篤状態になり、その後奇跡的に持ち直したので、それがきっかけで見えてるのかもね。と話していました。)
また、叔母は虹を見ると◯◯ちゃんからのメッセージだ
と言って、その空を写真に収める習慣がありました。
わたしもよく空を眺めるのですが、今でも虹がでると、その子のことを思い出します。
そして、先月、母は闘病生活の末、亡くなりました。
最期の最期まで、私たち家族が駆けつけて、揃うのをまっていてくれ、ひとりひとりの目を確認した後に、
自分の意思で目を閉じて、自分の意思で息を引き取ったかのような、すごく穏やかで、誇らしい最期でした。
私の母は最期まで母でした。
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