スイスのホテルでの恐怖体験

あれは私がまだ２０代後半だった時の出来事です。
祖母と二人でツアー旅行に参加してヨーロッパを旅しました。

ドイツ・フランスを周り最後の国がスイスでした。
スイスのそのホテルの部屋に入った瞬間に、なんだかわからない怒りが込み上げてきました。
自然と口からこぼれたのが「なんでこんな部屋に泊まらないといけないんだ！」でした。

どうして自分でもそんな感情が込み上げてきたのか、そんな言葉が出たかわかりませんでしたが、もう旅行も終盤に差し掛かっているし疲れているんだな。
くらいに考えて眠りにつきました。

そして・・・金縛りにあい、怖くて怖くて仕方ありませんでした。なんとか体を動かそうとしましたが動きません。

そうしているうちに、感覚的に、足元に人が立ち、私の両足首を両手で掴まれてそのままベッドの下に引っ張られるような
体と魂がズドン！とずれるような感じで金縛りがとけました。

震える体を丸め、すっぽりと布団を頭からかぶりとにかく目を閉じてまた寝ようとしたその時です。
今度は祖母がうなされ始めたのです。
うー・・・うー、助けて、助けてぇーと言い始め、私は飛び起きて祖母を起こしました。

何があったの！？と聞いたら、
夢の中で、階段が登れずに（祖母は膝が悪いので階段を登ったりが大変でした）いたら若い外人の男性が現れて手を引いて助けてくれたのだが、次第に力が強くなり、自分をみんなから引き離して遠くに連れて行こうとしたとのことでした。
そのまま二人とも眠り、その後は何もなく旅行は終わりました。

日本に帰国してから私は微熱が続いたり、体調がすぐれませんでした。
ちょうどそのタイミングで占いに行く予約をしていたので、
仕事や恋愛のことを聞いた最後に、何気なく、そういえば最近体調が良くないのですが私の健康ってどうなんでしょうか？
と聞いたところ、占い師の方の表情が曇りました。

・・・実は、私に霊がついているというのです。
若い外人の男性で、悪さはしないけれど、あなたといると楽しそうだから付いてきてしまったと。

最近どこか、海外に行きましたか？
と聞かれてゾッとしました。思い当たるのはあのスイスのホテルでした。
その後、部屋を閉め切りお線香を焚いてと言われて実行し、体調は元に戻りましたが、今でもあの時の出来事は忘れられないです。