埼玉県山中の廃墟にて
投稿者:一八 (66)
埼玉県山中にあるホテル街の並びにある廃墟での話です。
そこは地元では有名な廃墟であり、一家心中のような様々な噂がありました。当時心霊スポット巡りにはまっていた私は友達とそこに行くことにしました。
その家はホテル街の通り沿いにある2F建てモルタル造の一軒家であり少し古い佇まいです。路上に車を止めてその家の前に行くと夜の暗さもあって大分雰囲気のある場所でした。
早速友達4人と中に入ることとなりチェーンのかかった敷地に潜って入ります。
中には犬小屋や新聞紙・絨毯が庭に散乱していました。それらを横目に進むと玄関があり4人で目を合わせて頷くと扉を開けました。
玄関には靴が置いてあり、コタツや洋服が散乱しています。どうにもつい最近まで住んでいたような雰囲気は居心地が悪く気持ち悪ささえ感じてしまうほどでした。一家心中が事実かは知りませんが血にも似たようなシミが奥の方まで続いており、それを辿って行くと奥の2Fへ繋がる階段に続いているようでした。
そっちに行く勇気はなかったのでみんなで他の部屋の散策をしながら残地物を見つけては騒いでいました。そんな中、痺れを切らした一人が奥の階段に向かって行きました。
みんなついていくことができずに見ていると、急に2Fから静かな足音が聞こえてきました。コツ、、、コツ、、、コツ、、、
その足音は階段に向かっているようですが、階段に向かった友達は気づいていません。
そして、その音は階段から降りてきます。トッ、、、トッ、、、
階段前にいる友達は何も気付いてないので「〇〇ヤバい!」「〇〇逃げろ!!」とみんなで声をかけ猛ダッシュ。なんとか家を出ましたが、音の主はあらわれず終いでした。
あれは一体なんだったのでしょう、、、
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