お母さんに付き纏う緑の球

信じてもらえないかもしれませんが私は、幼い頃から霊感があり幽霊が見えます。

幼稚園時代の出来事がきっかけでした。私は、庭の方を見てると緑の光の球がずっと見えていました。
「皆もきっと見えているんだろうな」とずっと思っていたのでお母さんにはこの話をしていませんでした。
ですが、いつもは庭にずっと浮かんでいた緑の球がお母さんの背後について歩くようになり、気になった私は「お母さんの後ろに緑の球がずっといるよ」と伝えました。

そしたら、お母さんはとても真っ青な顔になり「なんで見えるの…？」と言われました。
その後、お母さんから高校時代の話をされました。

お母さんの話によると、高校時代の友達で霊感がある人がいたらしいです。
その友達と一緒に家で遊んだらしいのですが、友達がずっと青ざめた顔で窓の外を見ていたのでお母さんは「どうしたの？」と聞いたそうです。その時に「緑の光の目がこっちをずっと見ている」と言われたそうです。

それから、そのお友達とはいっさい遊ばなくなったらしいです。
お母さんは、あまり気にしていなかったらしいのですが、友達との出来事から６年後に自分の娘から同じ事を言われるとは思っていなかったらしいです。お母さんも、やっと緑の球がなんなのか気になり始めたのでお祓いしに行きました。

その結果、霊媒師の人からは「その緑の光の正体はおっぴさんだよ」と言われ、正体を知る事ができました。お母さんは、その霊媒師さんの一言で安心した様な顔をして私にお母さんが生まれる前のおっぴさんのお話をしてくれました。

お母さんが生まれる前、おっぴさんは重い病気を持っていたそうです。
おっぴさんは、はやく孫の顔が見たいとずっと言っていたのですが、お母さんが生まれる１日前に孫の顔を見ることもなく亡くなってしまったそうです。
おっぴさんは、最後までずっと孫の事を思いながら亡くなってしまいました。

それを聞いていた霊媒師さんから「だから、おっぴさんが亡くなってから１日後に、生まれたお母さんをずっとそばで見守って守護霊になったんだよ」と言われました。私もお母さんも、緑の光の正体がおっぴさんという事を知れてとても安心しました。

さらに、お母さんから衝撃的な一言も言われました。
私が赤ちゃんの時に一人で天井を見て笑いながら誰かと楽しく遊んでいたらしいです。私は、赤ちゃんの時だったので記憶はありませんが、きっと赤ちゃんだった私のことを遊んでくれたり、見守っていてくれていたんだと思います。