不倫をした報い
投稿者:峰 (38)
まるで夢から覚めたように、自分のやってしまったことの重大さに気がついたそうです。
どう考えても非があるのは完全に自分の方です。
奥さんの体は大丈夫だったのだろうか、これから自分はどうしたら良いのだろうかとグルグル悩んだそうです。
しかし、一方でまだ男性への気持ちも断ち切れておらず、このことを男性に知られてしまったら嫌われてしまうかもしれない。なんとか隠せないかという悪い気持ちも抑えられなかったといいます。
とりあえず、今は混乱しているから、なんとか気持ちを落ち着かせようと、Aさんは一旦お風呂に入ることにしました。
バスタブにお湯を張って、湯船に浸かっていたときのことです。
ピーーンポーーン。
突然、玄関のチャイムが鳴りました。
Aさんはビクッ、としました。
こんな時間に家に来るなんて、誰?
もしかして男性だろうか?Aさんは湯船から出ようとしました。
しかし、
ピーーーーン、ポーーーーーーン。
再び、チャイムが鳴りました。
その音が、妙なのです。
普通のチャイムよりも、間延びしているというか、歪に音を伸ばしたような、おかしな響き方をするのです。
……何だろう?
Aさんは湯船から出ようとした体勢のまま、本能的に身体が固まって動けなくなりました。
そんな中、またチャイムが鳴ります。
ピイィーーーン、
ポオォーーーーーーーーン。
……変だ。
やっぱり、なにかおかしい。
チャイムの音が、いつもより低く響いている気がする。
Aさんはとにかく息を殺して、物音を立てないように硬直していました。
そのうち、
ガチャリ。
と、玄関のドアノブが回るような音が聞こえました。
Aさんの心臓が、ドッドッドッドッと音を立てます。
何かが、勝手に家の中に入って来ている。
因果応報
ナゼ男の方には報いがないのか…