娘が指を差す方向に犬も吠える

正月、娘と帰省した際の話です。
私の実家は岡山県の山地のかなりの田舎で、限界集落が始まっているような過疎地です。

そういった場所でも昔は人が多くいて小学校も立派にあったのですが、今やその小学校も閉校になってしまいました。
ある正月、そのような実家に帰省することになりました。

3時間ほど車を走らせてたどり着くことができたのですが、やはり田舎の正月で、かなりの雪が山には積もっていました。

暖冬であったその年の道はそれほど混んではいなく、かなり快適に帰ってこれたのも幸い道が凍っていなかったからでした。

正月初詣に行こうという話になり、私は娘と犬と妻と母親と4人で近くの神社へ出かけました。犬を連れて行けるのもこの田舎ならではです。

かなりの田舎なので神社も混んでいることはなく、すたすたと懐かしい参道を駆け上がっていきます。

その参道の端に本堂までの間に小さな祠がありました。そんな場所がはてあったのか？とあまり覚えていなかったのですが、それに興味を持った娘は指を指し行ってみたいと言うので連れて行くと犬も吠えています。ある一点を見つめている娘と、その方向に向かって吠える犬。

なんだかそこに誰かがいるような反応する娘と犬の反応がうすら寒くなり、私たち3人は急いで本堂へと足を向かわせました。

ほかの人に何だか訴えているような気がして、娘は帰りの参道もその祠のあるわき道を指さしていました。まったく３人には見えなかったのですが何かしら見えてるようで恐ろしく感じました。

子供は霊が見えると聞いたことがありますが、神社にいる神様も見ることができるのでしょうか。