水瓶の中の女性
投稿者:pams (61)
夏休みに母方の田舎へ行ったときの話しです。
祖母や兄妹と夜に花火をして片づけをしていた時、道の向こうで長く白い煙のようなモヤのようなものが見えました。
花火の煙が風で流されたのかと思い、あまり気に止めずにいました。片づけが終わって家の中に入りしばらくまったりとしていた時、祖母の姿が見えないことに気付き、叔母に聞いてみると近所に住む妹の家に行ったとの事。すぐ近くなので、すぐに帰ってくるだろうと思っていました。
その後、祖母は帰ってきましたが、少し様子がおかしいのです。
叔母もそれを感じ取り、どうしたのかと訊ねると、「水瓶に女性が入っていった」と言うのです。
詳しく聞くと、妹の家へ行く際白い着物を着た女性とすれ違ったので「こんばんは」と挨拶をしたそうです。
田舎なので近所に住んでいる人の顔は皆知っています。
見たことがないその人は挨拶の返事もせず行ってしまいました。
妹の家に行く途中にはとても細い道があり、そこには2つ水瓶が並んでいるのですが、なんとそこに吸い込まれるように入っていったと言うのです。初めてそのような場面に遭遇した祖母はとても恐ろしくなり一生懸命帰ってきたとのこと。家に着いたときには放心状態で様子がおかしかったのです。
その翌日、水瓶を見に行きましたが中は真っ暗で何もありませんでした。
でも、何より高齢の祖母が無事に帰って来られて良かったと思ったのでした。
その水瓶は今現在もあの場所に2つ並んで置いてあります。
かつて女性が入れられてたとか…?
なんだか嫌な想像しちゃう話ですね