神社の老婆
投稿者:一八 (66)
この体験は今から15年ほど前に遭遇した出来事です。
僕は趣味にサイクリングがあり自転車で遠方へ行くのが好きでした。
ある連休になったので、京都へサイクリングをします。
約100キロほどの片道になるので、朝10時から出発したものです。
夕方、京都へ着いた僕は、市街地をブラブラ探索を楽しみました。
そして、夜になったので1泊野宿をしようと考えます。
何度か野宿を経験した僕は、主に神社や公園で寝泊まりをしたものです。
今回は、京都という事で神社を探して自転車を漕いでいました。
すると、市街地から西へ行った場所に、小さな神社が見つかります。
人気もなく、何処にでもある古い神社です。
神社の中に入って行くと、横に寝転べる板場があります。
「ここなら、ゆっくり寝れそうだ。」
と、思った僕は用意していた寝袋の中に入り寝る事にしたものです。
時計を見ると、夜の9時30分ぐらいで早く寝ようとします。
時間にして30分ぐらい経った頃、誰かの足音が聞こえて来ます。
「ざくっ、ざくっ」
と、歩いて来る感じです。
僕は、目をつぶったまま耳を立てていると、そばまで誰かが来ています。
ゆっくり目を開けると、真っ白の服を着た老婆です。
年齢は、80歳ぐらいで頭も真っ白で僕の方をジッと見ています。
老婆を見ると、手にはロープを握っていて口から血が流れています。
その瞬間、僕は体が動かなくなり金縛りに合います。
すると、老婆は無言で僕の首にロープを掛けてきました。
僕は、大きな悲鳴を上げて目をつぶります。
そして、目を開けると老婆の姿はありませんでした。
僕は、すぐに神社から外に出て家へ帰る事にしたものです。
今思い出すと、とにかく全身真っ白の老婆だったので間違いなく幽霊だったはずです。
京都はアレが多いらしいですね!
お気をつけ下さい。
全身真っ白姿の新興宗教の人も居て、私も知らない時は幽霊かと思った時が有るけど、本物の幽霊?