黒い雨雲の様な集合体
投稿者:Goodyday (18)
短編
2021/10/21
22:42
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随分前の話です。が、職場の壁際のボードに資材の入荷日を記入していました。何処からとも無く、背後の頭上に雨雲の様なもっと黒い集合体の気配を感じた。
こっちを見ている!嫌だなぁーと思い、振り向かず気配と目があった瞬間、肩に乗っかってきた。
内心ギィえーって感じ。
肩から陰気な雰囲気が漂う。
その後研修会の私は会議室に入室した。
中には、研修生二人と先生が二人いた。
私の頭は研修どころではなく、得体の知れない雨雲の存在に、どっか行って!ここ、私の肩は居心地悪いよ!と念じていた。
どうやら、その集合体は落ち着かなかったのか、机の向かいに座っていた研修生が、あっちの方が良さそうと離れてくのを感じた。
会社の帰り道、自分の肩には、もういないと感じてたが、一軒の100円ショップでアラ塩を買い、駐車場でこれでもか?と思う程、自分の身体に塩をかけた。
翌日、向かいに座っていた研修生が休んだ、三日間。
三日三晩、悪夢でうなされたと聞いた。
ご愁傷様です。
でも私はその集合体の得体は知らないのだ。
感じても警告やお祓い、何も出来ない、何の人の役にもたたないのだ。…私の気のせい、気のせいだったと思おう。
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