イガラシさんとの出会い
投稿者:リバティ (1)
中学生から高校生くらいの女の子達が集団で私の後ろから前へと走って行きます。私はそのコ達には見えないらしく、私の身体を突き抜けていきました。
女の子達は1つの戸口の中へ消えていき、やがて賑やかに誰かの手を引きながら廊下に戻ってきました。
女の子の集団の真ん中に、手をひかれた背の高い痩せた若い男性がいました。
そしてその男性は私の方を真っ直ぐに見つめてきました。
イガラシさん、だ。
その瞬間、私は思いました。
学校の先生だったのかな。
すごく人気があったんですね。
きっと悲しい最期だったのでしょうね。
でも、そろそろ成仏しなきゃ。
私は心で語りかけました。
男性は女の子達に囲まれて笑顔でしたが、目だけは私を見据えたままでした。
そして女の子達と一緒に、徐々にこちらに近付いて来ました。
このままここにいては危ない、ととっさに思い、私は必死で目覚めようとしました。
現実ではなく夢だと分かっていたので。
ふっと映像が消えて、私は瞼を開けることが出来ました。
まだ夜明け前の薄暗い部屋で、私はようやく全身の力を抜いて大きなため息をつきました。
何があったのだろう。でもあの目は悪い人ではない。
何か伝えたいことがあったのかな、などと考えながら、私は今度こそ、誰にも邪魔されない深い眠りにつきました。
いい年した分別のある大人の女性がこんなことを話しても笑われるだけなので、この話はまだ誰にもしていません。
でもずっと心に残っていたので、こうして書いて自分の外側に放出出来てだいぶ気持ちが楽になりました。
私は本当に度々こうした体験をしていますが、実は怨念を感じるようなやっかいな金縛りにはあったことがありません。
私が出会うのは少し寂しげだったり命を失くしたことに気付いていなかったり、力が有り余っていたり、そんな感じの姿の見えないエネルギーばかりです。
その中でも今回は寂しげで悲しげでなエネルギーが強かったなと思います。抜け出すのに苦労しました(笑)
無事、成仏してくれているといいなぁ・・・。
優しい人だから頼ってきゃうんだろうね。
金縛りって睡眠障害なんだって説があるけど、夢とは違うんだね!
DNA鑑定とかしたら、実際触られたとか枕元に何か居たか解るんじゃないかな?