鉄橋の下で覆い被さってきたのは・・・・・
投稿者:カモネギ (1)
私は幼い頃、車の後部座席に乗っているのが好きでした。後部座席で寝転がって空や鳥、電線など外の景色を見ることが好きでした。
しかし母は「ちゃんと座っていなさい、危ないよ」とよく言っており、私は躾で言っているものだと思っていました。あの体験をするまでは。
ある冬の日、母と車で買い物に行きました。いつものように後部座席で寝そべっていると、母もいつものように「ちゃんと座りなさい」と私に言いました。しかし今日はいつもに増して言うのです。「早く座りなさい、寝ていると怖いことが起こるよ。」「いいの?怖くなっても知らないよ」…と。
私はそんな注意も聞かず外を眺めたままいました。
すると、ある鉄橋の下を通った時のことです。突然赤い服を着た女性がすごい勢いで私に覆い被さってきたのです。
私は驚きと恐怖ですぐさま起き上がりました。すると母は当然であるかのように「だから言ったでしょう、怖くなるよって…。」「私の言うこと聞いていれば良かったのに。」と言うのです。その後続けて「でも大丈夫だよ」と言うと、その頃には女性の姿はすでにありませんでした。
驚きと恐怖でその後の記憶はあまりありません。
ですがこの体験以降、鉄橋やトンネルなどを通るときには少し怖く、いつも緊張しながら通っています。
私が物心つく頃に分かった事なのですが母は霊的感覚が人より優れていたようで、以前からその場所で度々、女性を見ていたそうです。なのでその場所を通る前には必ず私に「座りなさい」と声をかけてくれていたのです。
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