5〜6年ほど前、整体師として多忙を極めていた頃の体験です。
ある夜、仕事から帰宅し泥のように眠りにつこうとしたのですが、妙に寝つきが悪く寝返りを繰り返していました。ふと目を開けると、暗闇の中に青白い火の玉のようなものが浮いています。
よく見るとそれは「笑い顔」でした。口元は楽しげに歪んでいるのに、目だけは一切笑っておらず、ただ無機質にこちらを凝視している。その異様な不気味さに、私は目を閉じてやり過ごそうとしましたが、瞼の裏にまでその顔が焼き付いて離れず、結局一睡もできぬまま朝を迎えました。
数日後のことです。
蓄積した疲労のせいか、再び寝付けずにいた矢先、凄まじい金縛りに襲われました。自分の身体が自分のものではなくなるような、中身を強引に書き換えられるような感覚。そして視界の端には、あの火の玉が群れをなして私を囲んでいました。
恐怖で喉が震えましたが、必死の思いで念仏を唱え続けました。気づけば朝の光が差し込んでおり、それ以降、その姿を見ることはありません。
夜の神社参拝が引き金だったのか、あるいは極限の過労による自律神経の乱れだったのか。真実は分かりませんが、あの「笑い顔」だけは、今も私の記憶に深くこびりついています。
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