いつもと違う金縛りの正体

私は大学進学のために2年前に上京した大学生です。
この体験談は上京前の地元で自分に起きた出来事です。

私は大学受験に失敗し、その年は予備校に通う浪人生でした。
毎日朝早くから夜遅くまで勉強漬けの日々で、疲れもかなり溜まっていました。
だからなのか分かりませんが、たまに金縛りにあうようになりました。
初めて金縛りにかかった日は本当に怖かったのですが、私の場合、目を開けることもできなかったのでお化けのような怖いものを見ることもなく、気が付けば金縛りが解けていることがほとんどでした。

しかし、この出来事が起きた日は少し違ったのです。

私は久しぶりの休日を利用してゆっくり体を休めようとしていました。
少し勉強をし、眠くなってきたので午後1時頃に昼寝をしようとしました。

暖かな午後で気持ちよく眠ろうとしたとき、いつもの金縛りが襲ってきました。
（また、いつもの金縛りか…）と思い解けるのを待っていたのですが、その日はいつもより長く金縛りに遭いました。

おかしいな、と思った次の瞬間、私の体が宙に浮くような感じがしたのです。
私は焦り体を下げようとするのですが、さらに浮き上がるような感覚が続きました。
私は怖くなりこの不可解な現象が早く終わってくれと願いました。

そう願ったすぐ後、金縛りが解け宙に浮くような感覚もなくなりました。
目を開けるといつも通りの私の部屋で特に変わったこともありませんでした。

しかし、ホッとっした次の瞬間、脳に直接、ホワワワワワというような音が入ってきました。
伝えづらいのですが、外の音ではなく、まるで耳鳴りのような内側から直接くるような感覚でした。

この一連の出来事を後になって考えてみて私は確信しました。
宇宙人が私を連れ去ろうとしたに違いないのです。
このことを友達に話すともちろん馬鹿にされますが、私は割と本気でそう思っています。