廃墟の怪物
投稿者:イエティ (51)
何をどうすればいいかわからなかった。
ちょっと休憩しよう、と震える声で俺は言った。
サービスエリアに立ち寄り、女の子たちを連れてサービスエリア内のコンビニに立ち寄った。
悪友は車の外に出てタバコを吸っていた。
終始、見えない正樹としゃべっていた。
女の子たちに、寺の人で知り合いいないかとか聞いてみたが、まあ当然のようにいない。
時刻は夜中の2時を回っているし、誰に連絡取るにしてもまず起きてないだろう。
そこで俺は、母親の同級生が寺を継いだ的な話を思い出した。
一昨年曾祖母が亡くなった時にそんなことを話してた。
俺は母親に電話を掛けた。
眠そうな声で出た母親に、今の事情をありのまま話した。
すると母は神妙な声でその同級生に連絡してみると言った。
とにかく母から折り返し連絡が来るまで、俺たちは車に戻る気になれなかった。
10分ほど待っていると、不思議に思った悪友がこっちに歩いてくる。
女の子たちには申し訳ないが、母から電話が来たためその場を離れ電話に出た。
「今向かうって!」
この時ほど母は強しと感じたことはなかった。
女の子におなかが痛いってことにしてもらって、ベンチでやり過ごしたんだが、
その間も正樹とずっと雑談してる。
待つこと40分。
一台の車がサービスエリアにやってきた。
中からキャップを被ったチャらめのおっちゃんが走ってきた。
「君が〇〇(母)の次男君?あちゃーきついねこりゃあ・・・」
キャップを取るとつるっぱげだった。
ようやく寺の人間だと思えた。
「サービスエリア内でひときわ明るい街灯の下に俺たちは連れていかれ、おっちゃんは何が何だかわかっていない悪友の全身にこれでもかってくらい塩をぶっかけた。
その瞬間悪友は力が抜けたように倒れこんだ。
おっちゃんは「終わったよ」と言った。
あまりにもあっけない幕切れに俺たちはぽかんとした。
それ以降は本当に何もなかった。
悪友は途中から記憶がないと言っていた。
なぜ女の子たちに避けられるかわからないと言っていた。
手形が消えないのが解せない❗
バフで磨いたんだろか?
グラインダーでも明かんかったのかな??
こりゃーきついね、のわりにあっさりとことが済んだのか逆にリアル…
みんな無事でよかった
ついてきた大男に悪友くんは気に入られたのかな?
あくまでも好意だったからあっさり済んだのかも
悪友くんはある意味罪な男ですね