廃墟の怪物
投稿者:イエティ (51)
結局行き止まりになっていて、引き返すことになった。
途中左に分岐してて、そこでUターンできると思った俺はそこまでバックで引き返した。
すると一人の女の子が、こっち(左への分岐)に進んでみようよと言い出した。
酔っ払いめんどくせーと思いつつも、女の子の意見を無下にはできない。
分岐した方へ進んでみた。
ところが、そこは私道のようで、少し進むと民家のようなものが出てきた。
ハイビームで照らしてみると、どうやら廃墟のようだった。
本物見つけちゃった~?wみたいなノリ。
俺は内心ガクブルだった。
外見は至って普通で、ひと昔前の住宅なんだけど、隣接してる納屋が築100年くらい経ってそうな外見。
車もないし生活感も感じられず、やっぱり廃墟かなあって一人で考えてた。
すると酔っぱらった悪友が中に入ろうぜと言い出した。
人いたらどうすんねんと思いつつも酔っ払いの波にのまれ俺らは車を降りた。
ビビってたからかもだけど、ものすごく嫌な感じがした。
首根っこ掴まれて引き止められてるような。行っちゃいけないよ、みたいな。
酔っ払い三銃士は躊躇なく家の方へと歩きだす。
当然っちゃ当然だが、鍵が閉まってた。
内心ほっとした。
悪友とはいえさすがに窓ガラス割るような馬鹿ではない。
家の周りをぐるっと回って、次は納屋の方へ。
正面に大きな扉があって、外側から鍵がされていた。
かんぬきみたいな木の棒一本。
悪友はそのかんぬきを抜いた。
「ビリッ」と音がした。
御想像の通り。
お札がそのかんぬきに貼られていたのだ。
4人ともその場で顔面蒼白。
悪友はかんぬきを地面に落とし、全員後ずさり。
ギィィ・・・と音を立てて扉が開いた。
風化してところどころ虫食い状態だった屋根から、月明りが不気味に照らしていた。
手形が消えないのが解せない❗
バフで磨いたんだろか?
グラインダーでも明かんかったのかな??
こりゃーきついね、のわりにあっさりとことが済んだのか逆にリアル…
みんな無事でよかった
ついてきた大男に悪友くんは気に入られたのかな?
あくまでも好意だったからあっさり済んだのかも
悪友くんはある意味罪な男ですね