どちらも譲りませんでした。
時刻は深夜12時過ぎ。
それでも翌日は二人とも休みだったので、妙な好奇心のほうが勝ってしまい、
「じゃあ、まだいるかもしれないから、今から見に行ってみる?」
と私が提案すると、彼も少し笑って、
「行ってみようか。ついでにコンビニでアイス買いたい」
と同意しました。
深夜の住宅街は、心なしか普段よりも暗く感じ、私たちは少し早歩きで例の公園に向かいました。
やがて、道の突き当たりに、照明の消えた公園が見えてきたので、私は目を細めながら、
「どう?私、コンタクト外しちゃってあんまり見えないんだけど」
と聞くと、彼が、
「……いる。誰か座ってる」
私も目をいっそう細めると、確かに、ベンチにぼんやりと人影のようなものが見えました。
「ほら」
私は少し安心して、
「やっぱり別の人だったんだよ」
と言いました。
「チューハイおじさん、事件があったことを知らずに座ってるんじゃない?」
すると彼は、
「うん……そう、だ……ね……」
と、妙に歯切れ悪く答えた直後、急に足を止めました。
「……」
ほんの2、3秒。
彼はその場に立ったまま、何も言わずにベンチのほうを見つめていました。
私には、何が起きているのかわかりませんでした。
そして突然、彼が息を呑むと、
「……ダメだ」
小さく呟やき、
「戻ろう!」
鋭い声でそう言って、私の手を強く引きました。
「え? どうして?」
私は思わず公園を振り返りながら聞きました。
「コンビニは?」
「振り返らないで!」
彼の声は、今まで聞いたことがないほど切羽詰まっていました。
「いいから、早く!」
それ以上、何も聞けませんでした。
彼に手を引かれるまま、私たちは来た道をほとんど走るようにして帰りました。

























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