必死で叫び、スマホを取りに戻った。
外では「開けてよー!」「限定アクスタみたいなー!」など言っているが扉から一歩離れ、手足の冷え切る思いで警察を通報した。
警察との通話中、外が静かになった気配がした。
電話を切った後の数分間が、ひどく長い。
彼女たちは去ったのだろうか?
外の静けさが、怖い。
もしかして、息を潜めてまだそこにいるのか?
鍵とチェーンロックを、何度も確認せずにはいられなかった。
どのくらいたっただろう、ピンポンが響き扉を叩かれる。
その音に心臓がギュッと締め付けられ鼓動が早くなる。
「警察です!」
ようやく警察が来たらしい。
飛びつくようにドアロックを解除し慌てて扉を開けた。
目の前に立つ男性警官は、意外にも親身な様子で話を聞いてくれた。
突然深夜に押しかけてきた女性達のこと、ドアスコープ越しに見えた「目」のこと。
うんうんと頷きながら丁寧にメモを取る姿に、私は縋るような思いで状況を説明した。
「心当たりはありますか?」
「わかりません……」
すべてを聞き終えた警官の口から出てきたのは、安心するには頼りにならない言葉だった。
「現行犯じゃないと捕まえられないんですよね。ドアを叩いたくらいじゃ事件性がないから。とりあえずパトカーでの見回りを強化しますね。」
なんとも言えない気分のまま、警官を送り出した。
警官が帰って数分も経たないうちだ。
今度はドンドン!と床下から突きあげるような激しい衝撃が走った。
荒々しい足音が階段を駆け上がり、玄関のドアが乱暴に叩かれた。
「おい! いい加減にしろよ!!」
怒鳴り込んできたのは、下の階の住人だった。
「さっきから騒いだりドア叩いたり、何時だと思ってんだ! 警察まで呼んで近所迷惑なんだよ!」
「すみません、知らない人たちが突然押しかけてきて……」
「言い訳はいいんだよ! お前が変な奴引き込んでトラブル起こしてんだろ!」























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