俺は気付くと何かを抱えていた。黒く、赤いベットリとした液体が付いている。それが何か気付くのに数十秒掛かった。
空田と、空田の父親の頭だった。
俺の住んでいた村は皆、霊を体に宿らせる事が出来た。所謂(いわゆる)霊媒だ。
きっと、俺の体に夏代の霊が入り込んだのだ。
終章
「結局はどういう事です?」
「実はな、祟りじゃなかったんだ。」
「え?」
「空田は夏代の祟りで一年に一人犠牲者が出てるって言ってたけど、空田の家から犠牲者の遺体の一部が出てきたんだ。その後、犠牲者はぱったり止んだよ。もう地蔵はとっくに壊されてるさ。川下は村長をやめて、柿田は礼梅村に帰ってそっちで働いてるってよ。けど不可解なのが一つあってな、実は格清創也の遺体は、まだ見つかってないらしい。」
「へぇ、そうなんですね」
僕は自然と笑っていた。
「なんで笑ってるんだよ……そういえば創也、お前の名字って……」
「なんで覚えてないんですかぁ。」
『格清、ですよ』
前のページ
5/5
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。