それから数か月後、再び祖母の家へ行くことになった。
そこで母が目にした光景は、姪を可愛がる叔父の姿などではなかった。
まるで恋人にするような行為だった。
私が嫌がっているのを見た母は、すぐに、
「こっちに来なさい」
と私を呼び、叔父から引き離した。
そして、その日を境に、
「もう、あなたは祖母の家に行かなくていい」
と言った。
それから、さらに年月が流れた。
私が二十歳になり、成人式を迎えた時のことだった。
晴れ着姿を祖母に見せようと、母が電話をした。
すると祖母は、
「別に見たくもねぇ。私は忙しいから、来るんじゃない」
そう言った。
それが、祖母との最後の言葉になった。
そこから、私たちは本当の意味で疎遠になった。
それからさらに長い年月が経ち、私も弟も結婚し、それぞれ家庭を持った。
祖母に結婚したことを伝えたのかどうかは、私には分からない。
父が伝えていたのかもしれない。
ただ、私自身は祖母と連絡を取ることはなかった。
そんなある日、母から電話がかかってきた。
「パパのおばあちゃん、癌で余命宣告されてるのよ……。なんか、アンタに会いたいってずっと言ってるらしいよ。どうする?」
私は戸惑った。
最後に祖母に会ったのは中学一年生。
それから、何十年も経っていた。
電話すらしてこなかった。
成人式の時だって、
「来るんじゃない」
と言われた。
そんな祖母を、今さら私は「おばあちゃん」と呼べるのだろうか。
父の手前、会いに行った方がいいことは分かっていた。
けれど、心が拒否していた。
それに、叔父もいる。
あの叔父は、あれからもずっと独身のままだった。






















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