私の親戚が一軒家を購入したのは、今から30年ほど前のことだ。
中古で購入したその家は、最寄り駅からバスで25分ほど。
決して便利とは言えない、かなり辺鄙な場所にあった。
そこに暮らすことになったのは、母の妹である妻、夫、6歳の娘、4歳の息子の4人家族だった。
以前から「早く一軒家が欲しい」と考えていた夫婦は、祖母の反対を押し切って、その土地を購入し家を建てた。
祖母は昔から霊感が強く、特に勘が鋭い人だった。
家を見た祖母は、何度もこう言ったという。
「この土地はやめなさい。別の家にしなさい」
しかし、婿である旦那さんは、祖母の言葉を聞き入れなかった。
「お義母さんが買うんじゃないんだから、口出ししないでください」
そう言って祖母を押し退け、その家を購入した。
そして
異変は、引っ越して間もなく起きた。
4歳だった息子が、10トントラックに轢かれた。
ボールを拾うために道路へ飛び出したところを、トラックに巻き込まれてしまったのだ。
すぐに救急車で病院へ運ばれた。
診断は、右足の切断。
家族にとって、あまりにも残酷な宣告だった。
命が助かるだけでも奇跡なのかもしれないが、まだ4歳、、
足を失う代償はあまりにも大きい。
祖母は、やはりこう言った。
「やっぱり、あの土地は良くないのよ……」
「どうして?」
「あそこは昔、処刑場だったんだよ」
祖母によれば、昔その土地には処刑場に関係する寺があったという。
そんな場所に家を建てるなんて、、、
祖母は以前から、それを理由に購入を反対していたらしい。
私の母は心霊現象を信じるタイプだったため、その話を聞いて怖がっていた。
しかし、実際に住んでいる本人たちは、さほど気にしていなかった。
予知夢を見る祖母のことは信じていても、幽霊の存在は信じない。
「そんなもの、いるわけないじゃない。足の切断は事故、、可哀想な事故よ」
いつもそう言っていた。
























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