昔、父親が転勤族の少年がいました。その少年は、とある転校先の小学校でB君と仲良くなりました。B君はおとなしい少年と違い明るく快活、性格が真逆の二人でした。二人はとても仲良く、毎日遅い時間まで一緒に遊んで、親に怒られることもよくありました。
そんなある日、少年は唐突に引っ越すことになりました。あまりにも急だったので挨拶さえできず、B君とは音信不通になってしまいました。
今では少年は大人になり、サラリーマンとして働いています。そこで彼は、B君に会おうとB君を探し始めました。まずはと、小学校のときに仲が良く、連絡先を知っていた友人たちに声をかけてみました。ですが見つかりません。いくら探しても、「そんな奴いなかった」という返事しか返ってきません。ついに彼はB君を探すのを諦め、いつも通りの生活に戻りました。
ベッドに入り、眠りについてから1時間後、
「ヒサシブリ」
知らないアカウントからメールが来たのです。B君には久しぶりに会うとカタコトになるクセがありました。彼はカタカナの文面を見てこれはB君だと思い、すぐに会う約束をしました。
次の日、約束の場所に行くと知らない女性が立っていました。まだ来ていないのかと思いベンチに座ろうとすると、何かにぐううっと首が締め付けられました。必死で抵抗しましたが意識はだんだんと薄れてゆき、意識を失った彼は、引きずられながら家にかえりました。
目を覚ますと、体が机に縛り付けられていました。全力で体をねじり抜け出そうとすると、ゴトン、と音を立ててスマホが床に落ち、ロック画面が開かれました。画面を見ると、通知がぽん、ぽんとどんどん送られてきています。そこにはこう書かれていました。
「ホウッテイカナイデ」
「ネエ、アソボウヨ」
「ネエネエ、アソボウヨ」
「ネエネエネエ、アソボウヨ」
「ネエネエネエネエネエネエネエネエネエネエ」
彼は怖くなり逃げようとしましたが、体が縛り付けられているのでそうも行きません。
しばらく暴れていると、人の気配が近づいてきました。その気配は言いました。
「ネエ、アソボウヨ」
「ネエネエネエネエネエネエネエネエネエネエ」
その後、彼は行方不明になりました。
もう誰も彼を覚えていません。
なぜ私がこの話を知っているのか、
もう、おわかりですよね。
























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