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呪い・祟り

礎吽亭雁鵜さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

地上げ屋と祠
長編 2026/08/13 16:18 122view

Mは?と思い前を見るとMはまだ祝詞を唱え続けている。しかし何か様子がおかしい。
恐る恐る近づくとMはダラダラと大量の汗や涎を流しながらうわごとのようにひたすら祝詞を唱えていた。

おい!と肩を揺するとMは意識を取り戻した。すぐにMに4時間も経過していること、なぜかその間立ったまま寝てしまっていたことを説明するとMはしばし考え込んだ後にいきなり柏手(かしわで)を一つパァンと打ち鳴らした。

するとハッとK氏と部下も目を覚ました。
Mはニコッとして「大変長時間の儀式で誠にお疲れ様でした。儀式は滞りなく完了いたしましたのでご安心ください。」などと言いながら片付けを急いでしている。
K氏は居眠りしてしまったばつの悪さからかやや下を向きながらお辞儀をしつつ、Mに「この祠はどういう謂れのものだったのでしょうか?」とMに尋ねた。
Mは片付けのピッチを上げながら「詳しくは分かりませんが道祖神の類でしょう。害のあるようなものではございません。」と丁寧に答えた。

帰りの車の中、隣に座っているMが小声で話しかけてきた。
「明日は改めて行政書士と来て書類作りするんやっけ?」

「ああそうやな。しかしこんな田舎まで何往復もするんは流石に面倒や。」
「Sさん、あんたは今後もお得意さんになって欲しいから忠告やけど明日のそれ行ったらあかんで。部下にでも行かせいや。」
「なんでや?」
「今日の儀式な、あれ全然終わってへんねん。ちゅうかありゃ無理やな。誰かがババ引くしかないわ。」
「言ってる意味がわからんわ。わかるように言うてくれ。」
「祠に祀られてるものが何かはまったくわからん。わからんがあれはあそこにい続けるだけの存在や。ただあの場所にいるだけで何もせえへん。害もなければ加護もない。せやけどのかそうとすると祟りおるな、あれは。」
「祟るって・・・殺されるんか?」
「どこまで強く祟るか知らんし誰を祟るかすらわからんわ。実際に取り壊す工事をするおっちゃんか、それを命令するお偉いさんか、元の土地の持ち主のKさんか、はたまたわしかあんたかもしれん。この業界で長生きしたかったら用心深いに越したことはないで。わしはあれから縁切りするためにしばらく山にお籠もりするわ。」
「俺はどうしたらええんや?」

「やからあれが何かわからんから対処もわからんのよ。まあできるだけあれに今後近づかんようにすることや、物理的にも精神的にもな。」

Mを駅に降ろしてから事務所に向かう。
上には今日のことを包み隠して報告し、いろいろそれらしい理由をつけて明日以降の本件は失っても惜しくない程度の部下に引き継がせた。
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友人「という話らしいわ」
私「は?なんのオチもないやんけ」
友人「まあそうやけど考えてみぃや。和歌山にそんなリゾートなんてできたか?」
私「ああ、そう言うこと・・・ね」
友人「ババ引いたんは誰やったんやろなぁ」

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