ヨウコさんと会うために。
山下さんは何とか平静を装いながら質問した。
「髪の毛とかって、どうしてるんですか?」
先輩さんは答えた。
ヨウコさんの私物はほとんど実家へ返した。
だが一つだけ残した物がある。
鏡台だった。
化粧品。
櫛。
ブラシ。
全て当時のまま残してある。
そして儀式に使う髪の毛は、そのブラシに残っていたものを使っているという。
そこまではまだ理解できた。
問題はその後だった。
先輩さんは不思議そうな顔で言った。
「変なんだよな」
「髪の量は前と同じなんだけど」
「会える時間が長くなってるんだよ」
山下さんは思った。
この人は危ない。
この話は怖かったですか?
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