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不思議体験

淡酸水さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

順番
短編 2026/08/11 22:43 81view

いつしかAさんは気味が悪く、その椅子を見るのが嫌になっていたそうです。

ある夜。

深夜の巡回で病室に入ると、佐々木さんは眠っています。

その夜も、ベッドの横には椅子が置かれていました。

いつもと変わらない様子だったので、Aさんが部屋を出ようとしたときでした。

「ギィ……」

椅子の脚が、床を擦るような音を立てて、ほんの少し動いたそうです。

まるで、誰かがそこに座ったように。

Aさんは背筋が凍ったそうです。

怖くなったAさんは、急いで佐々木さんを起こしました。

「佐々木さん、佐々木さん!」

肩を揺すると、佐々木さんが目を覚ましました。

そして椅子を見るなり、

「ああ……」

と呟きました。

「来たんですね」

Aさんには、何のことか分かりませんでした。

佐々木さんは椅子を見つめたまま、

「……なんで起こしたんですか」

と、少し怒ったように言いました。

「え?」

「もう来てたでしょう」

その言葉に、Aさんは何も答えられませんでした。

佐々木さんはしばらく椅子を見つめてから、

「今夜は、僕の番だったんですよ」

と静かに言いました。

「番、って……」

佐々木さんは答えませんでした。

ただ、

「もう少しだったのに」

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関連タグ: #声#夜勤#深夜#病院
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