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不思議体験

淡酸水さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

順番
短編 2026/08/11 22:43 71view

これは、私の看護師の友人が、新人の頃に体験した話です。

仮に、Aさんとします。

新人だったAさんが、勤めていた病院で初めて夜勤を担当した日のことです。

深夜の巡回で4人部屋に入ると、佐々木さんという70代の男性患者が、ベッドの横に椅子を一脚置いていました。

普段、そこに椅子はありません。

佐々木さんは腎臓に問題を抱えており、長期入院をしていました。

最近は少しずつ容体が悪くなっていて、Aさんも何度か担当していたそうです。

Aさんが、

「まだ寝ないんですか?」

と声をかけると、

「もうすぐ来るんです」

と佐々木さんは答えました。

「こんな時間に面会ですか?」

佐々木さんは少し笑って、

「はい。……順番なので」

と言いました。

その言葉の意味が、Aさんには分かりませんでした。

年齢のこともあり、少し認知機能が落ちてきているのかな、としか思わなかったそうです。

その夜は、それ以上何もありませんでした。

それから、佐々木さんの容体は少しずつ悪くなっていきました。

そして夜になると、決まってベッドの横に椅子が置かれていました。

理由を聞いても、佐々木さんはいつも、

「来たら分かりますよ」

そう言って笑うのでした。

以前、Aさんが、

「早く元気になって退院できるといいですね」

と言ったことがありました。

そのとき佐々木さんは、

「私はもう、十分ですよ」

と答えたそうです。

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関連タグ: #声#夜勤#深夜#病院
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