7月26日。
「……そうか。」
今日は、
ひよりの命日だった。
胸の奥につかえていたものが、少しだけ軽くなる。
あの日。
電話には出られなかった。
でも今日、ようやく彼女の最後の声を聞くことができた。
「ごめんな……ひより。」
そう呟いた、その時だった。
ブツッ。
切れたはずのスマホから、突然ノイズが流れ始めた。
ザーッ……
俺はゆっくりと耳に当てる。
何も聞こえない。
そう思った次の瞬間。
微かに。
本当に微かに。
だが、確かに女性の声がした。
「……お前が出ないから」
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