ボウリング場。
気づけば何枚も見つかった。
最初は笑った。
「なんだよこれ。」
だが途中から笑えなくなった。
なぜなら写真の中の彼は、毎回一人だった。
誰かと来ている様子がない。
そして必ずカメラの方を見ている。
大学4年間で撮った写真を全部確認した。
すると20枚以上見つかった。
たまたま写り込んだレベルではなかった。
そして最後に見つけた一枚で、背筋が凍った。
引っ越しの日の写真だった。
友人が記念に撮ってくれたもの。
アパートの前で段ボールを持って笑っている俺。
その奥。
二階の窓。
カーテンの隙間から隣の人がこちらを見ていた。
それだけならまだいい。
問題は、その写真の日付だった。
引っ越しの日。
つまり俺が最後に挨拶した日のものだ。
写真を拡大した。
窓の向こうの彼は笑っていない。
真顔だった。
ただ、じっとこちらを見ていた。
その時、ふと思い出した。
あの日。
別れ際に彼はこう言った。
「大丈夫。」
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 7票























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。