俺は教室まで走って逃げた。
⚪︎夜の小学校
俺が4年生の時クラスにいわゆる、見える奴、がいた。
女子のそいつはクラスの隅っこで陰キャ仲間の友達と2、3人でいつも固まってた。オカルト大好きだった俺は興味本位で近づいたのよ。
「幽霊見えるの?俺も見えるよ」
嘘である。
「え?本当に?」
その女子は目を輝かせた。同類を見つけたと思われたのかもしれない。
「じゃあさ、ここの学校にずっといる頭から手がいっぱい生えてる人もみえる?ほらあそこにいる」
…え?
幽霊が見えるんじゃないの?
そんなバケモノみたいな幽霊がいるの??
「あ?あぁ、あれね。たまにみるよね」
そんな感じで濁した。
コイツは見えてる世界が違うのか、はたまた拗らせてるだけなのか。
そんな気持ちがつっかえたまま6年生になった。
ウチの学校はセキュリティがガバガバで職員室以外の棟は警備(セコム)がかかってなかったし、鍵がずっと壊れてて閉まらない教室があった。
夜そこに忍び込んでサバゲーをしようと友達と集まった。今書いてて思ったけど本当にバカだった。
夜の学校でスパイになりきりながら俺は物陰に隠れた。一直線で3階建の校舎だから階段の下に隠れていれば自ずと敵はくる。
ガキながらせこい戦法で友達を待った。
1階の逆サイドの階段で友達が撃ち合う音がする。
なるほどそこか。なら俺は2階から回り込めばアイツらを一網打尽にできると思い、階段を駆け上って廊下に出た。
月明かりに照らされた廊下、校舎のちょうど中央あたり、人影が見えた。あれ?今日3人で来てたからここにいるはずないんだけどな?聞き間違えたか?
疑問が脳裏を掠めたが、不意打ちが失敗すると思い一度階段の影に隠れた。
そしてもう一度様子を伺う。
それは明らかに友達ではなかった。
先生達よりかも少し小さいくらいの背丈、こちらに背を向けながら頭付近でなにかがウネウネと蠢きながらゆっくりと振り返りかけたそいつを見て、4年の時にあの女子が言ってた事を思い出した。
俺は階段を駆け降りて友達と合流した
走って突っ込んできたから銃弾の雨をくらったが、そんな事はどうでもよかった

























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