遊具で遊ぶみたいに、子供たちは次々と首を吊り、笑い声を弾ませた。
「おじさんも首を吊ろうよ!」
気づけば、俺はロープの前に立っていた。
子供たちに押し上げられ、輪が喉に触れそうになっている。
抵抗しようとしたが、力が入らない。
それでもいいように思えた。
誰にも必要とされていない気がして、抗う理由が見つからなかった。
俺はロープに首をかけた。
そのまま、足が地面から離れた。
喉に触れた瞬間、体がびくりと跳ねた。
空気が入ってこない。
視界が暗くなり、意識が遠のいていく。
もういい……と思った。
その時、木が裂けるような大きな音が響いた。
気づいたら、地面にうつ伏せになっていた。
全身が痛い。
首元にはロープが残っている。
見上げると、木の枝が折れていた。
俺の重さに耐えられなかったのだろう。
子供たちはいなかった。
あれは幻だったのか。
夢の中にいたような気分だった。
「……なんで、俺だけ落ちたんだ……?」
そう呟いた瞬間、風が吹いた。
木々が揺れ、葉が擦れ合い、
その音に混じって、子供の声が聞こえた気がした。
……おじさん、つまらない……。
俺は生かされたのだろうか。
足元は暗く、自分がどこにいて、どこへ向かうのかもわからなかった。
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