だから、( あぁ、これは社内放送みたいなもんなのかな?) って納得しちゃったのよ。
一応近くに会社っぽい建物あったから、そこの連絡放送だろーって。
まぁ、こんな夜に?とは思ったけどね。
そんで、雨足もあんまり変わらないし、寒いから早く帰ろうと思ってさ。
またイヤホンかけて、とっとと走りだしたのよ。
納得したっつっても、まぁ…やっぱり何となく怖くてさ。
それ以降、池の前を通る時は少しでも早めに走ってたんだよね。
〇potifyのプレイリストも出来るだけ明るめの曲集めて、少しでも気を紛らわせようとしてた。
例のアナウンスみたいなのは、たまーに流れることもあったんだけどね。
爆音のイヤホン越しだったから、あんまり気にしなくなってさ。
( あー。こんな時間までご苦労さんだなー )なんて思う余裕も出てきたんだ。
ある日、会社でとんでもないミスしちゃってさ。よくある発注ミスってやつなんだけど。
別にすげー怒鳴られたとかは無かったんだけど、まぁへこんだワケよ。
「藤田君もさぁ。もう少し周りのこと考えて報告しなきゃ。何で相談してくれなかったの…」
とかね。
課長から10分くらいな。注意で済ませてくれたのが余計に情けないというか。
晩飯も食べる気にならなくてさ。
シャワーだけ済ませて、その日は早めに寝ることにしたんだ。
でも…やっぱり眠れないもんでさ。
目は閉じてんだけど、そのミスが発覚した時のことを繰り返し思い出しちゃって、とにかく寝返りばっかりしてんの。
んで、もう体動かして無理やり寝ようって思ってさ。さっさと準備して走り出したんだよ。
その日は夕方まで雨降ってたから、もう湿気が凄くてさ。
濃い霧が湯気みたいに立ち込めて、ほの暗い街灯の光を一層遮ってたんだ。
























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