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不思議体験

志那羽岩子さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

電話のうしろ
短編 2026/03/25 10:25 229view

「なんで出た」

背後で、すぐ真後ろで、息がした。

受話器の向こうではなく、首筋に。

振り向けなかった。

電話の中の老人が、泣きそうな声で言った。

「そこにいるのは、わしじゃない」

翌朝、店のシャッターは閉まったままだった。俺が帰っていないことを不審に思った家族と警察が店を開けたが、中には誰もいなかったらしい。

ただ、レジ横の電話機の横に、あの大学ノートだけが置かれていた。

最後のページに、新しい文字が一行、増えていたという。

三月二十五日 手伝いの男 電話のうしろ

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