ここにいる人は知ってると思うけど、普通は呪いたい人のものを入れる。
そのあと、縫い付ける時に針で指を刺して、人形に血が着いたとかも言ってた。
で、糸が余ったからって人形の左腕に縫い付けて、反対側を自分の左手の小指に結んでた。
ご丁寧に赤い糸で。
そのままで一週間生活するって無茶も言ってた。
服装は普段着みたいな格好だったんだけど、着替えるからって照明を消してた。
コメントにもあったんだけど、カメラに目隠しするなりすればいいのにとは思ったよ。
思いつきで行動するタイプの人みたいだ。
着替え終わったら真っ白な巫女服だった。
ポニーテールも解いてぐちゃぐちゃに乱してた。
鉄の輪に三本のロウソクを立てたものを取り出して、それに火をつけてから頭に被った。
楽しそうに踊る姿を見せられた時には、自分が何を見てるのか分からなくなってた。
丑の刻参り自体は普通にやってた。
生配信だけど。
見終わって思ったんだけど、視聴者のノリが心霊系じゃなかった。
普通の日常系の配信を見てる感じというか、新しい趣味にチャレンジするのを見守る感じというか。
あと、思い出したんだけど、丑の刻参りって見た人を殺さないとダメなんだよな。
呪詛返しが目的らしいから、問題ないと思うけど。
二日目のアーカイブ。
釘を打つのは割とあっさり終わってた。
とは言っても、十分くらいは打ってたけど。
で、突然『合わせ鏡をやる』とか言い出して、頭に乗せてた鉄の輪っかをテーブルに置いて、それを二枚の鏡で挟んだんだよ。
理由は『綺麗だから』。
由香さんがカメラを持って合わせ鏡の様子を映したら、コメント欄が大騒ぎになってさ。
口々に『何か動いた』とか『何かが通り抜けた』とか言ってた。
俺は何も見えなかった。
書き忘れてたけど、由香さんは配信者の女の人。
そのあと、『ずるい』とか言って鏡を覗き込んでた。
で、カメラは関係ないとこを映してたんだけど、うしこを鏡の間に置いて『動いて』とかやってたみたい。
当たり前だけど動かなかったんだろうな。
カメラを戻す時に映った顔は落ち込んでた。























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