小学生の頃?
小夜子と呼ぶ声が、どうしてこんなに懐かしいの。
わたしが、朝子ちゃんを泣かせて……。
……あれ?
いつの話だっけ?
4月23日
近所の方に聞いた。
「朝子ちゃんって、昔からこの田舎にいますよね?」
「ええ、いますよ」
「じゃあ……小夜子って子は?」
みんな首をかしげる。
「そんな子、いませんよ?」
「昔からこの村にそんな名前の子はいないわよ?」
どうして?
わたし、確かに──
4月24日
朝子ちゃんが玄関の前にいた。
仕事帰りの深夜に。
笑っていた。
真顔で。目だけ笑ってない、あの時と同じ笑顔で。
「ひさしぶりになっちゃったね」
「遊ぶにはもう遅いかな」
「小夜子は、あたしのこと嫌い?」
わたしは意を決して言う。
「わたしはまひろよ。……まひろ。まひろ、だよね?」
朝子ちゃんが笑う。
「小夜子、もう思い出してるでしょ?」
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