仕事中にもかかわらず、突然大きな声で泣き叫ぶ
理由を聞いても、ただ激しく首を振るだけだった
しかし金曜日の仕事終わりになると、まるで何事もなかったかのように、またあのトンネルへドライブに行こうとしつこく誘ってきた
私はその日は用事があると言って断ってしまった
その翌週から同期は会社を休むようになり
間もなくして会社を辞めてしまったようだ
あれから私はどうしても“あの現象”が気になってしまい
ある休日、私はひとりでもう一度あのトンネルへ行ってしまった
昼間でも薄暗いトンネルを、前と同じように会話しながら出口まで歩き、折り返して入口まで戻る
しかし、声は終始よく響いていて、当然こもることは一度もなく、血なまぐさい臭いもなく無事に帰ってきた
「やっぱり… “あの現象”ヤバかったんだ」
そう思った
あとからどこかで聞いた話なのだが
声が急にこもる場所というのは、
周りに霊が“びっしり”集まっている時に起きることがあるらしい
つまりあの時、トンネルの真ん中で
私たちの周りにはたくさんの“何か”がびっしり立っていたということになる
それと、血なまぐさい臭いなどは、凄惨な死を遂げた霊、強い恨みや悲しみを持った霊がいる時の臭いだという
もしかしたら、冒頭で言ったあの噂は本当のことかもしれない
こうして今、この話を書いているこの瞬間に
あの血なまぐさい臭いがしてきてしまった…
もしこれを読んでいる貴方にもこの臭いがしてきたら、本当にごめんなさい
今後、気をつけてください























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