【録音終了】
呪いって、あると思いますか?
ああ、突然すみません。別に深い意味はありませんよ、ちょっとした雑談です。
多分イメージとして最初に出てくるのは丑の刻参りですよね。白装束に身を包んで、藁人形に釘を打ちつける。あれ、決して誰にも見られてはいけないっていうルールがあるんですよね。見られてしまうと呪いが自分に返ってしまうから。
でも私、逆なんじゃないかなって思うんです。呪いは、見られることで完成するものなんじゃないかって。
自分が、誰かに呪われている。すぐにはきっと影響はないでしょうけど、何か不幸なことが起こった時に、こう考えると思うんです。
「これ、呪いの影響なんじゃないか?」って。
実際に呪いの所為かどうかは関係ないんです。でも一度そう考えてしまったら、些細な不幸も呪いと関連付けたくなってしまう。なんでもない日常に恐怖が入り込んでくる。それこそが呪いだと思うんです。
……ええ、確かにそうですね。仰る通り、呪いを信じてなければ効果は無いでしょう。でも、もし明らかに呪いのような出来事が起きたらどうでしょう。例えば、この世の物とは思えないものの姿を見たりとか、声を聞いたりとか。いくらオカルト的なものに懐疑的でも、ちょっと信じたくなっちゃいませんか?
……ふふ、そうですね。私もそう思います。ああ、ちょっと長話しすぎちゃいましたね。千佳ちゃんの話に戻りましょうか。
そういえば、千佳ちゃんのお墓ってどこにあるんでしょう?私ったらうっかり聞くの忘れちゃってて。
ええ、是非千佳ちゃんに手を合わせたくて。話したいことも色々ありますし。……なるほど、わかりました。ありがとうございます。
いえいえ、お礼なんて……当然のことですよ。
私たち、親友ですから。
【録音終了】























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