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呪い・祟り

とくのしんさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

イケナイ
長編 2026/02/01 09:04 10,151view
4

という、よくある話なんです。それでオチはというと、その4人のうち水面に姿が映っていなかった1人が後日亡くなった・・・というわけで。それで・・・亡くなった方の最後の言葉が「イケナイ」だったということでこの話は終わるんです。

長くなりましたけど、まぁいくつかそんな話が地元にはあるんですよね。

それで話が戻りますけど、夏祭りの翌週でした。週明けの部活に行くと重田の姿が無かったんです。重田について訊くと誰も知らないという。勉強はてんでダメなヤツでしたけど、運動と食うことがが命みたいなヤツでしたから、部活だって1日も休んだことのない重田が休むなんてと心配になった。と、同時に霊の心霊スポットに行ったことが、何か悪いことに繋がっているのでは?と不安が過った。

気になった僕は、一緒に行った2人に話を訊くことにしました。2人は大したことはなかったと前置きしたあとで、一通りの話を始めた。

『峠道を1時間近く登って、件の心霊スポットの入り口に辿り着いた。そこは電話ボックスとトンネル手前の電柱の街灯の明かりだけという不気味な場所。そんな雰囲気たっぷりな場所に、重田以外の2人は行ったことを後悔する程だったそうですが、重田だけは相変わらずテンションが高かったという。そんな重田はあちこちを見て回り、例の電話ボックスに入った。そして電話を取ると「もしもし?」と誰かと話す素振りを見せたといいます。

「うんうん・・・そう・・・そうそう。俺もいけない。俺もいけないから」

真剣な表情で誰かと話始めるので、2人はまさか・・・と恐ろしくなった。そんな2人の様子を見てか、重田はにっこりと笑って演技だったとお道化たそうです。結局、池に続く脇道を進んだものの行き止まりには何もなく、そのまま帰ってきた』

という話でした。

「なーんだ。てっきり何か見たかと思って心配したよ」

そういう僕に、2人は何もなかったと重ねて強調しました。だとしたら夏風邪でも引いたかな?そう思っていたんですが、翌日もその翌日も重田は部活に来ることはなかった。

さすがに心配になった僕たちは、重田の家に向かったのです。

重田の家のインターホンを鳴らすと、重田のお母さんが出迎えてくれました。

「あら、みんないらっしゃい。あの子、風邪ひいちゃってね。良かったらあがっていって」

そう言って僕たちを家にあげてくれました。

居間に通され、麦茶とお菓子を出してもらい重田を待っていると

トントントントン・・・

階段をリズミカルに下りる足音が聞こえ、重田が居間にやってきました。

「おう、わざわざ見舞いにきてくれて悪いな」

姿を見せた重田はいつもとおりに元気そうでした。みんな「仮病で休むなよ」とか「さぼりかよ」と悪態をつきつつも重田の元気な姿を見て安心しました。一同が集まって部活がどうとか夏休みが終わるとか、そんな話を始めました。

他愛のない話が進むにつれ例の心霊スポットの話になりました。ただの噂話だったことに行った3人は騙された気分だと憤りを見せていると、重田のお母さんが「あんなところに行くんじゃないの!」と一喝。重田は少々バツの悪そうな表情を浮かべていました。

何もなかったというオチで終わる話なのですが、そこからは面白おかしな考察やらが始まりました。

「そういやさ、噂話に出てくる女が口にする“イケナイ”ってどういう意味なんだろうな?」

「こっから先に行っては“イケナイ”じゃないの?」

「いや、違うね。俺らも行ってわかったけど、池がないから“池無い”ってことだろ?」

「あはは!それ正解だろw」

2/5
コメント(4)
  • 小さいころからの親友なのに苗字読みは嘘くさくなる

    2026/02/04/09:10
  • 怖い

    2026/02/09/15:48
  • 普通に怖い😱

    2026/02/09/15:49
  • イケメンナイ

    2026/02/17/18:35

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