その直後、マナミさんが更衣室に入ってきた。
「どうしたの?ユウタさん、すごい勢いで帰ってったけど」
俺は咄嗟に嘘をついた。
「明日の仕込みが足りないって言って……買い出しに行きました」
マナミさんは「あ、そうなんだ」とだけ言って、
何事もなかったようにレジの締め作業に戻った。
俺はその姿を見ながら、
さっきの写真を思い出していた。
“マナミ(自宅)”。
まさかハルキさんが……
──閉店後、俺はハルキさんの家へ向かった。
ユウタさんが先に来ていて、
ハルキさんは震えながら座っていた。
ユウタ「おまえ……ガラケー、見たんだろ」
俺「……はい」
ハルキさんは震える声で言った。
「……スマホ、勝手に触られてた。
深夜に……部屋に誰か入ってきて……
でも証拠が残らないから……
ガラケーで撮ってた……」
俺はしどろもどろなハルキさんに、
引っかかっていた疑問を口にした。
「……でも、これ……
どう見ても“ハルキさんがマナミさんを撮ってた”ように見えましたよ」
ハルキさんは、首を横に振った。
「違う……俺じゃない……
あれは……“向こう”が撮ったんだ……」
「向こう……?」
ハルキさんは唇を震わせながら
ようやく事の経緯を話し始めた。
「最初は……俺がストーカーされてるなんて思わなかった。
スマホの写真が勝手に消えたり、
勝手に既読になってたり……
“バグかな”って思ってた」
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