今日は、バレンタインデー。だから私はお菓子を作る。彼に渡す本命だ。
栗を温めた湯の中に入れていく。あの人の温もりが感じられて自然と笑みがこぼれる。
今回作るのは、マロングラッセ。
初めて作るから上手く出来ないかも知れないけど、きっとあの人は笑顔で受け取ってくれるだろう。
そして、鍋には砂糖だけでなく特別な隠し味も入れていく。
甘いだけでなく、苦味などの刺激もあれば美味しいはず。
でも、隠し味が分からなかったら思いも伝わらないと思うから多くいれてあげる。
多ければ苦しみを感じる前に終わるから。
レシピには無いけど最後の仕上げに白い粉。
安心してね薬物ではないから。
あの日から大切にしている彼を感じられる入れ物から取り出して砕いていく。どこの部分かなと考えながらまぶした。
よし、これで完成。
彼の前に置いたけど笑顔のまま変わらなかったから、代わりに私が食べる。
最期にマロングラッセの意味を思い出して口に入れた。
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