俺は規定の金額分の札を、ベッドの上の女に放り投げた。そそくさと服を着始める。やることをやってしまえば、もう用はない。冷たいと感じる向きもあるだろうが、俺としては、人並みに罪悪感もある。行為が済むまではそんなちっぽけな良心はどこかに飛んでしまっているが、済んでしまえば、急に罪悪感が重くのしかかってくる。それで、その場から慌てて逃げ出す、というわけだ。
昔から人づきあいが苦手だ。とにかく、人と関わり合いになりたくない。こういう関係も、その場限りにしておきたい。
俺が服を着終わるぐらいには、女も服を着始めていた。そして、股のあたりを触りながら、こう言った。
「リンパ腺が腫れてたの、また大きくなってるわ」
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(主人公の男性へ)
遊びのアレは、せめてプロとしましょうよ。
(お相手の女性へ)
自分の病気を故意に他人にうつすのは、立派な傷害罪です。