通学路、公園、裏道、Aが「ここ通れるんだよ」と教えてくれた場所。
思いつく限りの場所を回りました。
けれど、Aはどこにもいませんでした。
とうとう、その日の昼休みを最後にAを見ることは二度とありませんでした。
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ここからは、かなり後になってから知った話です。
Aが教室を飛び出して行った次の日、Aは百葉箱の中から遺体で見つかったそうです。
犯人は見つかっていません。
そもそも事件性のあるものなのかどうかも、私は知りません。
ただ、もしそこに犯人が存在しないのだとしたら。
「一番早いルート見つけたんだ!」
不思議と彼の言葉を今でも鮮明に思い出します。
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